外国人観光客が多く訪れ、日本の歴史を今に伝える観光地である京都は、古くからの街並みと新しい建物が同居しています。昔ながらの整えられた道であることから、観光しやすい場所ではありますが、見所が多いだけに観光が上手くできないという声も聞かれます。そこで京都観光を楽しむために、ぜひ参考にしていただきたいおすすめの観光地とおすすめルートをご紹介します。

京都観光で注意したいポイントは?

京都は四方を山に囲まれており、「碁盤の目」と呼ばれるように道が真っ直ぐなので一見すると回りやすそうに見えます。ただ、京都に多い寺社仏閣は山沿い、また山の上に建てられていることが多く、最寄りの駅やバス停からかなり歩くことに注意が必要です。また春の桜の時期、秋の紅葉の時期には多くの観光客が京都を訪れるため、バスや車だと移動が困難になります。また寺社仏閣は開門や閉門の時間が決まっていることにも気をつけなければいけません。観光シーズンには夜間のライトアップがされている場合もありますが、お守りをいただきたい、御朱印をいただきたい場合は、閉門時間に注意する必要があります。

京都観光でおすすめの観光地とおすすめルート

京都観光であそこも見たいここにも行きたい、と希望だけを目標にするとゆっくり観光する時間が取れません。できるだけ同じエリアで回るか、効率よく回るルートを決めて行くのがおすすめです。そこで京都観光でおすすめのルートをご紹介します。

京都駅から電車だけで有名スポットを守るルート

交通ICカードを利用すれば、電車会社を気にせず乗り換えができ、京都でぜひ行きたい有名スポットだけを回ることができるルートです。千本鳥居で有名な伏見稲荷神社のある「稲荷駅」(奈良線)に向かい、周辺エリアを観光したら京阪本線の「伏見稲荷駅」から「清水五条駅」まで乗り継ぎ、清水寺と八坂神社を参拝します。八坂神社の最寄り駅である京阪本線「祇園四条駅」から「三条駅」に向かい、ここで地下鉄東西線の「三条京阪駅」で「烏丸御池駅」に向かい、ここで地下鉄烏丸線に乗り換え、「北大路駅」で下車、金閣寺に向かうコースです。ただし駅からはかなり歩くことになりますので、途中で休憩をはさむのがおすすめです。

京都の歴史を辿るルート

都の中心にある平安神宮からスタートするルートです。平安神宮は京都駅からバスで「平安神宮前」下車、歩いてすぐのところにあります。銀閣寺、哲学の道を散策しながら、南禅寺の絶景とレトロスポットとして人気の水路閣を回りましょう。徒歩で行くことができるコースですが、山門までは階段が続きますので無理をしないよう観光するのがおすすめです。

修学旅行の定番を巡るルート

小学校や中学校で京都に修学旅行に行ったことがあるという人なら、懐かしさも感じられる定番スポット巡りです。京都駅からバスが出ているので迷わず行くことができる点もおすすめです。まずは定番の金閣寺に向かい、金閣寺からバスで祇園か五条坂に向かいます。祇園付近はお土産屋や食事のできる店も多く、五条坂も清水寺が近いので、二年坂や三年坂でお茶や食事ができます。清水寺や八坂神社を参拝した後は、一旦京都駅を経由して伏見大社前でバスを降り、伏見稲荷神社を目指しましょう。ただバスの場合はかなり混雑することが考えられるので、電車での移動が確実です。伏見稲荷神社は参拝時間を気にせず参拝できる点がメリットですが、お守りの授与や御朱印は夕方(平日16時、土日祝日17時まで)となっていますので注意しましょう。

嵐山でのんびり自然を楽しむルート

山に近い嵐山は、京都市内の観光地と一緒に回るのは難しいので、嵐山とその周辺だけで観光を楽しむのがおすすめです。京都駅からJR嵯峨野線に乗り、「嵯峨嵐山駅」で下車しましょう。有名な渡月橋、雲龍図で有名な天龍寺、天龍寺からある竹林の小路の散策もおすすめです。移動に時間がかかりますので、宿泊して回るといいでしょう。