近頃、何だか今までと体が変わってきた気がする…。疲れやすくなった、肌にハリがなくなってきたなど、ある程度の年齢になると誰でも感じることでしょう。人間の体は成長のピークを過ぎると、徐々に衰えていきます。「老化」と呼ばれる現象ですが、女性の膣も例外ではないことをご存知でしょうか。

膣の老化にはどんな症状がある?

女性の膣はセックスや妊娠のための重要な器官。経血を排出したり、出産時には赤ちゃんの通り道にもなります。柔軟性と弾力に富み、分泌物によって潤いと抵抗力を保っています。しかし、残念ながらその機能は永続するものではありません。加齢によって肌や髪のハリやツヤが失われるように、膣もまた年齢とともに衰えてくるのです。

膣のゆるみ

風呂上りやプールの後、しばらくすると膣から水が出てくる、座った時や性交時に空気が漏れるような音がする…。こんな症状は、膣がゆるんでいる可能性大です。膣のゆるみは内臓を支え、膣や肛門周辺を締める働きのある骨盤底筋群の筋力が低下していることで起こります。骨盤底筋群は筋肉の集まりなので、特別な運動をしていなければ年齢とともに徐々に衰えてくることを知っておきましょう。

臭いがきつい

加齢によって女性ホルモンの分泌量が減少すると、膣内の自浄作用も低下します。そのため、雑菌が繁殖しやすく、女性器の臭いが強くなることがあります。おりものがねばついたり、色が濃くなっていたら要注意でしょう。

炎症やかゆみなどトラブルが起こりやすい

雑菌が繁殖しやすくなると、抵抗力も抵抗力も低下します。外陰部のかゆみや炎症が、以前より起こりやすくなったと感じたら、女性器の老化が始まっていると考えた方がよいでしょう。また、大陰唇に生じるかぶれやかゆみの原因も、老化による皮膚の乾燥であることが多いようです。

性交痛がある

女性ホルモンの分泌量が低下すると、膣壁の細胞に十分栄養が行き渡らなくなり、コラーゲンの生成量も減少するため膣はやせて硬くなってきます。これを膣の萎縮と呼びますが、併せて性的刺激を受けても濡れにくくなることで、性交に支障が出る恐れがあります。痛みや出血、場合によっては挿入そのものが困難になるため、性交が苦痛になることも少なくありません。

こんな症状も膣の老化と関係があるかも

膣の老化の主な原因である骨盤底筋群の衰えは、膣のゆるみ以外にも、尿漏れや便秘の原因となることがあります。尿を途中で止められない、以前より便通が不規則になったという人は、骨盤底筋群のトレーニングを試してみてください。

膣の老化を防ぐ方法は?

膣の老化予防や改善には、自分でできるエクササイズから外科手術まで、効果や費用もさまざまな方法があります。メリットやデメリットもそれぞれ異なるので、併せて解説します。

骨盤底筋群トレーニング

膣のゆるみや尿漏れの原因が骨盤底筋群の筋力低下にある場合は、ケーゲル体操と呼ばれるエクササイズである程度改善ができます。膣や肛門を上の方へ引き上げるように締めて5~10秒間キープした後、ゆっくりゆるめましょう。この体操を5回1セットとして、1日5~10セット行います。専用の器具を挿入するとさらに効果アップが期待できます。
どこでもできて、費用もかからない手軽な方法ですが、効果が表れるまでにある程度継続しなくてはなりません。また、中止するとまた衰えてしまうというデメリットがあります。

レーザーや高周波による治療

女性器形成クリニックや美容外科では、レーザーや高周波を使った治療が可能です。照射するだけで膣の引き締めや若返りに効果があるため、人気の高い方法です。外科手術のようにダウンタイムもありません。健康保険の適用外なので費用が高価なこと、複数回の施術が必要なことや効果が永続しないことなどのデメリットはありますが、即効性を求める人にはおすすめです。

外科手術

特に膣のゆるみがひどい場合は、伸びてしまった膣壁や膣周辺の筋肉を切除・縫合する膣縮小手術がよいでしょう。効果は確実で半永久的です。費用が高額なこと、術後は経腟出産ができなくなるといったデメリットがあります。また、ダウンタイムも他の方法に比べると長めです。

一方、膣の萎縮にはヒアルロン酸の注入がおすすめです。膣に潤いや弾力を取り戻し、乾燥やかゆみ、性交痛の改善にも効果があります。年1回ほど、定期的な注入が必要ですが、即効性があるのが魅力です。

膣の老化予防&改善、今すぐ始めよう

膣の老化は適切なケアをしなければ進行する一方です。予防と改善のために、骨盤底筋群のトレーニングや、専門医に相談するなど、膣もアンチエイジングを始めてみてください。